仕事はデキるけど、プライベートはだらしないとかいうフィクション。そろそろなんとかして
仕事はバリバリできるけど、いざ家に帰ると部屋はめちゃめちゃに荒れていて家事もままならない。
皆が憧れるお洒落なキラキラ女子と思われているけど、本当はズボラで彼氏もいなかったりオタクだったりの残念女子。
…そんなギャップのある人物像がドラマや漫画で人気ですが、現実でこういう人って本当にいると思いますか?
変身願望は誰しも憧れがあると思います。
普段は冴えないおじさんの正体が、スーパーマンだったり水戸黄門だったり、必殺仕事人だったり特命係長だったり。
地味で野暮ったい女の子が眼鏡を外したら絶世の美女だったり、お洒落をしたらガラスの靴を提げて求婚されたり、プラダを着た悪魔に褒められたり。
『表は残念だけど裏は実は凄い』のパターンは、大半の人が幸せなおとぎ話だと認識しているようです。
最近人気のこれの変化球『表は凄いけど裏は実は残念』のパターンはどうでしょう?
「外では無理して頑張ってるけど、本当のダメな自分もまるごと認めてほしい」という現代人の願望の現われのように思います。
みんな消耗してお疲れ気味なんですね。
ただこの変化球バージョンのほうは、所詮フィクションという認識ではなく、共感を呼びすぎて「これまさに自分のことだ!」「リア充に擬態するの疲れる!」って言い張っちゃう人がわりといるのがビックリなんですよね。
普段頑張ってるのはじゅうぶん分かりますが、演じているときの自分をスーパーマンかシンデレラの原石と言っているのと同じ、ハリウッド俳優レベルの演技ができているというその思い上がりっぷりは恥ずかしくないんでしょうか。
現実って、ズボラで残念なところ、全然隠せてないしバレてるよ、バレてないって思っているほうが恥ずかしいしダサいよ、もっと楽になりなよって言ってあげたい、そんなお話です。
仕事はデキるけど、プライベートはだらしないとかいうフィクション。そろそろなんとかして
「自分こう見えて、部屋とか汚いんですよ」発言に見る幻想
これは私が職場で実際に耳にした勘違い発言です。
仕事に慣れてきて調子に乗った若手社員にあるあるですが、脂の乗りきった中堅の方も言っちゃうんですね。
彼らに共通するのは、自分をもっと理解して欲しくて、職場でちょっと寂しさを感じているかまってちゃん。
自己肯定感は低くなくてむしろ過大評価。もっともっと褒めて欲しい。
「そうなの?意外ですね」「全然そう見えないですね」とでも言ってほしいのがダダ漏れですが、「ああ、いかにもそれっぽい」「そりゃそうでしょうね、見たままです」なのが率直な感想な人ばかりです。
もちろん周囲は大人の対応ですので、そんなこと顔にも口にも出しません。
「こう見えている」のは自分だけという認知の歪みがそこにあります。
部屋が汚い時点で、今日のその服だって汚い
部屋が汚いなら、その汚れや乱雑っぷりは洋服にも現れます。
流行の新しくてお洒落な服を着ていても、全部クリーニングに出していても、靴や鞄のお手入れをしていようが分かります。
何か汚いしガサツな挙動に違和感ある人は、そのマイナスのギャップでバレています。綺麗なその部分は外注なのだと。
オッサンなら奥様に、実家暮らしなら母親に丸投げ。一人暮らしならモノの寿命が短くて使い捨て。
忙しくても余裕が無くても、品位は振る舞いに表れるものです。
デスクの引き出し・ロッカー・バッグの中は私生活の延長
勝手に開けたりは絶対しないけど、案外周囲からしっかり見られていますよ?
仕事の優先順位も分類もチェック体制も、頭の中もオンオフもおそらくごちゃごちゃと思われてしまいます。
こういう人に限って、資料が整理もされず積み上がって、荷物が多いのは仕事が忙しくてデキる証拠とか、クリエイティブな天才は机が乱雑とかいうのを何故か信じています。
家事も勉強も人間関係も、一緒のはずなのに
料理、洗濯、掃除、整理整頓。好きか嫌いか、向き不向きは絶対あると思います。
学校でやってきた勉強にだって、得意と苦手な教科ってあったはずです。
人間関係にしたって、合う合わない、好きと嫌いと無関心と要注意人物と色々あります。
自分のペースで時間をかけて進められるかそうでないか、嫌いだけどどうしても関わらないといけない。不得意な分野が回ってきた。
そんなことは仕事にだって沢山あります。同じ事です。
プライベートと違って仕事なら、他の人に迷惑がかかるから、人目があるからちゃんと出来るんだという思考ならばとっても危険です。
仕事関係の人間を身内や仲間だと思った瞬間どこかで甘えが出るし、つまりは誰も見ていなければサボる性分ってことです。
それって、胸を張って言えるものではありませんよね。
他者の評価に依存しているなら、承認欲求で見た目や結果ばかりに気をとられているので、途中過程では不備やモレがある可能性、証拠隠滅も疑わしいです。
信用問題に関わるので、普通の感覚なら恥ずべきことです。
ダメな自分を職場でも認める
素敵と思われたい、仕事で評価されたい、ヒールを履いて背伸びしたい。誰しもそう思うもの。向上心自体は決して悪いモノではないんです。
でもジキルとハイド、白鳥と黒鳥…二面性を使い分けられるほど、人間って器用ではありません。自称しちゃうほどの残念な人格なら尚更のはずです。
職場でも、自分の欠点を隠さずに、しっかり向き合って対策する。等身大で虚勢は張らない、けど謙虚に頑張る。
苦手な分野だから相談しよう、自分は忘れっぽいからToDoリストを作っておこう、後回しにする癖があるから朝イチに終わらせよう、うっかりミスしやすいから後輩にも教えてあげよう…。
そうしたらオンでもオフでも、少しずつなりたい自分に近づけます。見栄を張るよりずっと楽になります。
もっと自由に、自分らしく働くことができると思います。
FREENANCE ×はてなブログ 特別お題キャンペーン #フリーにはたらく