働く女子にレモンの癒しを week-end citron-girl

頑張っている女の子に、ちょっぴり酸っぱくて甘い内緒話とライフハック

「頑張りすぎない」「無理しない」ってリアルで言っちゃってない?

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SNSでよく目にする、「私頑張った!」。
忙しい毎日でやりきったことを振り返る、自分で自分を褒めること、自己肯定感を上げることはとても大切です。
最近は「もう頑張りすぎないことにする、何事も程々がいいよね」「仕事もプライベートも無理しないことにした」「疲れない範囲で生きるわ」という声がちらほら。
働き方改革も叫ばれている今、雇用のあり方も選択肢がぐっと増え、心の声に従って等身大の自分でありたい人が増えているように肌で感じます。

でもそれ、職場や家庭や友達同士でもリアルで言ってますか?
ただ、ネット上や自分の心の中のつぶやきとして自己満足・自己完結してればいいんですが、実際に声に出して「頑張らない」「無理しない」を周囲に宣言しちゃう人っていませんか?
ネットの悪いノリをリアルに持ち込んでやってしまうのを目にしたときのいたたまれない気持ちと言いますか…。
どうも私が遭遇した方々は、首をかしげたくなる振る舞いが悪目立ちしているように思います。

「頑張りすぎない」「無理しない」ってリアルで言っちゃってない?

例えば職場。
普段お喋りばかりして離席も休憩も多い先輩が、「いやぁ、自分頑張った〜!」と言って伸びをしてひとりでおやつを食べています。
「もう頑張りすぎないことにしたからさ」といって面倒な仕事を後輩達に押し付けて、先輩自身はふらふらどこかへ行ってしまいます。
入ったばかりの新人が、覚えてもらいたい必須業務なのに「自分には無理なので、やってもらっていいですか」と断わろうとします。
新人が消極的で新しいことをやろうとしないから、業務分担はベテランに偏るばかりです。
若手本人のミスを上司にフォローをしてもらったのに、一緒に対処した上司に対しては「いやぁ大変でした」「疲れちゃいました」と自分の徒労ばかりアピールします。上司は他の業務もあって手を煩わせたのに、です。

例えば家庭。
お互い働いているパートナー、夫婦や恋人に限らず親子間でも兄弟同士でも、「自分のほうが疲れてるから」と家のことをやらない問題、家事分担あるある喧嘩ネタは何十年前から言われているんでしょうか。
老若男女働かざるをえない時代に疲れた比べをしてお互い動かない。
核家族化が爆進する今、少数部隊で協力ができないなら、大時化の渦中の小舟は沈むだけです。

例えば友達同士・恋人同士。
「忙しいから」と遊ぶ予定を調整したり、宿やお店や交通手段の予約をするのが毎回同じ人に偏る。
さんざん都合を合わせてセッティングしたのに、決まってからも文句を言う。
会うたびに、疲れた疲れた愚痴っぽい人とは、せっかく時間をとっても振り回されて楽しくありませんよね。

そもそも痛みや疲労を比較するのは不毛

「自分のほうが疲れてるもん」なんて未就学児でも言えるしょうもない主張です。
全く同じことをしていても疲れのダメージは体力的にも精神的にも人それぞれですし、ゲーム画面の戦闘時のパラメーターのように数値で明確にできるものではありませんから、どこまでいってもふんわりした自己申告です。
比較できるものではないのに、何故相手より自分のほう、自分だけが疲れていると言い切れるのでしょうか?
最近は他人より繊細で感受性豊かだから疲れやすい、HSP特性が話題になっていますね。
先が見えない時代、生きづらさに悩んだり疲れている方々が多いからこそだと思います。
しかしこのワードも自己診断で飛びついて、誰より自分だけが頑張って疲れていると言いたいだけの自己中心的な主張に使われるケースが多いようで、真に救済が必要な人への理解が進まないのではないかと心配になります。

やらなかったことは誰がやるのか

誰も手をつけなければ、便利な機械任せか外注でもしない限りなくなりません。
余裕がある人やマメな人がやってくれているのではありません。
気づいてしまった人、ほっておけない責任感がある人が、他のことを犠牲にして詰め込んで処理しているんです。
その人に頑張らせて無理をさせて忙しくさせているのです。
忙しいデキる人にばかりどんどん仕事が行く現象はまさにこれです。
自分ばっかり大変で周囲が身勝手だと思うなら、それを別の誰かに一方的に喧嘩腰でボイコットしたり押しつけようとするのもまた、無責任で身勝手じゃないでしょうか。

顰蹙や反感を買うのは、無駄が多く効率の悪い人か言っているから

さて「自分のほうが疲れてるから頑張らない」宣言、言ったもの勝ちのズルさと、先に動いたほうの負けという非生産的なコンボなのは明白です。
とにかくムカつかれる原因は、日頃の行動に無駄が多く、遊んでサボっているよう人にも見える人にかぎって、改善も反省もせずにさらに楽しようとしているからです。
それも唐突に自分以外の人に変わることや手助けを強要する形で。
自分の窮地を分かって貰いたい、周囲は状況を知らなかったという事も充分あり得ますが、周囲に話もせず、ある日突然キレた口調や吹っ切れた顔で、文句や被害を訴えられ「もうやめた!」と言われても戸惑うばかりです。
言ってる本人はきっといっぱいいっぱいで、労ったり感謝されたり助けて欲しいのは分かりますが、ここでちょっと深呼吸。

頑張りすぎない宣言する前にやるべきこと

自分の苦労をひけらかす前に、周囲もあなたの知らないところで苦労をしている前提で労うこと。
イライラや疲れや我慢を、コップに溜まった水に例えたり、ポイントカードに見立ててそれがいっぱいになるまで我慢したと話す人がいます。
限界まで我慢して、最後はダムが決壊するように感情が爆発してしまったというエピソードもあるあるですが、それは自己犠牲の美談ではなくただの自己満足です。
急に意味不明にキレていいと思っていたら、おとなしかった子がバタフライナイフや銃乱射で暴れたり、通り魔・放火魔と一緒で危険な思考回路だと思ってください。
仕事でもプライベートでも、こまめに進捗の報連相を。
完璧主義さんにありがちな、自己満足のために余計なことをしていないか、自省もしっかりしましょう。
自分が抱えていることを「自分は偉い」「周囲は悪い」「もうやらない」「代わりにやって」という結論を勝手に出して喧嘩腰で行くのではなく、困っているのだけれどどうしたらいいか、皆ならどうやるか、他の皆は悩みは無いか、本当に必要な事なのかの確認、一緒に解決してほしいという姿勢と気配りがとにかく大事です。
大変さをさんざん訴えたところで、周囲が分かってくれない、何も改善されなかった!というのも実際あるあるですが、感情爆発させる女子は伝え方ややり方がそもそも悪い事だってだんぜん多いんです。どうか賢い発言を。


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